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【地域めぐり編PART2】第15問の答え

[2020年6月19日]

【地域めぐり編PART2】第15問の答え

尾崎観音

 尾崎観音は、安産の守り仏ということで、昔からお参りに来る人が多かった。近辺の人だけでなく、遠く八王子や青梅、羽村からもやってきた。車のない時代、歩きできて絵馬を買い、願いを込めて一心に拝み、願いがかなったときは、お礼参りに来た。
 絵馬は、“観音前”と呼ばれていた前田さんが、三代前からつり鐘堂の前に店を出して売っていた。
 安産だけでなく、婦人の病によくきくといわれ、女の人のお参りが多かった。今と違ってどこにも出られない時代、子どもにほうそうができたり、虫がおこったりしてもお参りにきて、観音前の店に寄った。絵馬のほかに、団子やもち菓子を売っていたので、お茶を入れて接待した。賑わう日には、水がめが一日で空になるほどだったという。
 御本尊は、弘法大師一刀三礼の作と伝えられている。一つ彫るごとに三度お辞儀をして、作られたそうで、高さ一寸八分(約54センチメートル)の尊像である。御開帳は午年の4月29日だけだから、十二年に一回だけ拝める秘仏である。
 以前は、旧暦の3月21日だったが、新暦の4月21日に改め、最近、縁日の旗を立てたりするのに、人が出やすい4月の祝日に再度変えた。旧暦の3月21日は、その昔、頼朝の側室丹後の局が、頼朝からいただいた弘法大師作の観音像を本尊仏として、お堂を建て、その落慶の日に由来しているという。
 そのときのお寺は、瀬戸岡の神明社の西にあったという。その後尾崎の観音山に移り、その後再び現在地に移築された。(『秋川の昔の話』秋川市教育委員会より)

春の尾崎観音

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