令和7年2月19日 第4回記者会見
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市長あいさつ
皆さん、こんにちは。あきる野市長の中嶋博幸でございます。
本日は、ご多用の中、「令和6年度 第4回記者会見」にご出席いただきまして、ありがとうございます。
また、日頃より、皆さんには、あきる野市のさまざまな情報を発信していただいており、重ねて御礼申し上げます。
それでは、令和7年度の当初予算案や取組などについて、後ほど担当から詳しく説明しますが、いくつかご紹介させていただきます。
まず、「市制施行30周年記念事業」であります。令和7年9月1日に、あきる野市は市制施行30周年を迎えます。「あきる野市30年 未来へ繋ごうトカイナカ」をキャッチコピーに、人文字コンテストなどの各種イベントを実施するほか、8月31日には秋川キララホールにて記念式典を開催いたします。市内各地でさまざまな伝統芸能がある本市らしい式典も企画しております。この節目となる年を、市民の皆さんとともに盛大に盛り上げてまいりますので、記者の皆さんにおかれましても取り上げいただきますよう、よろしくお願いいたします。
次に、武蔵五日市駅前拠点施設「フレア五日市」についてであります。現在整備を進めております「フレア五日市」につきましては、令和7年7月にオープンする予定であります。都会に近くて豊かな自然環境を有するのが当市の最大の特徴であります。この「トカイナカ」の立地条件と環境を大いに活かし、アドベンチャーツーリズムなど体験型事業や新たな観光事業としての活用や、市内外の多くの人が交流できるイベントなどが日常的に活発に行われ、秋川流域の玄関口である五日市の駅前が賑やかになるようにしていきたいと考えております。
もう少し具体的に申し上げますと、特徴としてスマート式の24時間利用できる更衣室や、野外スポーツの後に汚れた手足を洗えるスペース、広い軒下でくつろげるスペースも設けております。五日市駅前は今までもトレランやロードバイクなどのお客様も多くきており、スタート地点ともなっておりますが、駐車場や野外、または公衆トイレの中で着替えたり、屋根のない野外で自転車を組み立てたり、休憩したり、くつろげる場所もなく、せっかく訪れている方たちに対しておもてなしができていないと感じておりましたので、これを機に、さらに多くのアクティビティーやアウトドアスポーツのメッカにしていきたいのです。
そして、子育てや教育も学力重視だけでなく、個性や人間力を伸ばしたいなど、子育ての選択肢が多様化しているとも強く感じております。学力を向上させるための手段はお金を出せば都会にたくさんあるのかもしれません。しかし、個性や人間力などはさまざまな経験をさせること、とくに自然環境の中でさまざまな体験をさせることができる場は希少です。それらに関心の高い子育て世代が増えていることも実感しております。すでにそれらの方々が多く来はじめており、それらに対応した体験ツアーを企画運営する人材やネットワークも生まれ始めております。
また、都会に近い自然環境として、このフィールドを活用した企業研修なども行われはじめています。これらを、もっともっと盛んにして、体験や学習のメッカにもしていきたいのです。それらも対応できるよう100名程度のセミナールームがありますので、ここで企業研修や屋内イベントも盛んに行われるように仕組んで参ります。これらを通じて、新しい人材、新しい発想、新しいビジネスモデルなどを創出し活気ある秋川流域の拠点としていきたいと思います。
これらに参加する多岐なジャンルの人たちが活発に交流することによって、この地域や文化、そしてヒトを知ってもらい移住定住にも繋げていきたいのです。一昨年前に移住定住窓口を開設して以来、相談件数が目に見えて増加しておりますので、フレア五日市の中にも移住定住の窓口をおき、さらに成果を上げていきたいと思います。
この駅前事業は約30年前に五日市駅の高架化と駅舎と駅前開発をした際に、総合センター建設を目的として東京都の補助も得ながら用地買収をして取得した土地であります。しかし、竣工とバブル経済崩壊が同時期に訪れてしまい計画を先送りし、暫定的に駐車場としており、駅前に駐車場とバス車庫しかない寂しい駅になっておりました。その後、市として計画も継続検討しておりましたが、30年の長いデフレ時代のなか歴代市長も決断することができずにいたのが実態であります。
そのようななか、デフレ時代もようやく終え、社会の価値観、環境への関心、観光やアクティビティーなど社会のニーズも変わった今こそ、都会に隣接したトカイナカの地の利活かす時であり、新たな仕組みづくりと行動が必要であると強く感じ、私も公約として掲げ実行させてもらった事業でもありますので、力を入れて盛り上げて参ります。
最後に、「行財政改革の推進」であります。限りある資源を最大限利用し、持続可能な行財政運営を推進していくため、生産年齢人口を増加させる取組や企業誘致、ふるさと納税の活用などによる自主財源の確保を推進していくとともに、公共施設の再編や事務事業など、最適化に向けて徹底的に見直しを行ってまいります。
ふるさと納税につきましては、金額は小さいですけど、おそらく東京都内の自治体としては唯一、赤字を出さず順調に寄付額を増やすことができていると自負しております。一昨年前に比べ、現在、約4.7倍ほど寄付額が増えております。昨年力を入れなければ3000万から4000万ほど市の貴重な財源が出ていってしまうところでしたので、これも自主財源の確保に知恵を絞り行動すべき施策だと感じております。これは地域事業者にとって貴重な収入になる事業であり、地域産物をPRするのにも大変有効な手段でもありますので、この制度がある限り、もっともっと返礼品を増やしていきたいと考えております。
新年度とくに力を入れたい返礼品としては、本来のふるさと納税の趣旨である、ふるさとに対しての恩返し的な役割を重視したいこと、そして本市の課題に少しでも貢献できる策として、交通支援の品目を充実したいとも考えております。
ひとつは、タクシー、バス、デマンドタクシーなどの利用券です。あきる野市は車社会であり、一家に2台以上の車保有は当たり前でもあり、その中で、高齢者の免許返納なども大きな課題であります。危険なので免許を返納したいが、代替えの交通手段がない。タクシーなどを使うには年金生活のなかでは家計が苦しい。子どもや家族も、親には免許返納してほしいが、生活のしやすさなどを考えるとなかなか言い出せない。免許を返納してしまうと、外出を控える、人と会う機会も減る、老化が進行する、そんなことも実態なんです。そんなとき、市外に出ているお子さんや家族がふるさと納税をして、ふるさとで暮らす親御さんを助けてあげればよいと思うのです。
または、まだ元気で運転は大丈夫なのだけど、高齢者講習に掛かる費用をふるさと納税で支援するなど、今年、新たにオープンした自動車教習所でこれら高齢者教習もできますので、それらチケットを返礼品にしたりもできます。
または、日常的に利用する、美容室や飲食店などでも使える利用券などを親御さんにプレゼントして使ってもらうなど。工夫すればメリットがたくさんあるのです。すでに、美容室やネイルサロン、飲食店などでもふるさと納税品に登録する業者が増え始めております。ひとつの品目で数億円も稼ぐような返礼品がなくても良いのです。チリも積もればなんとか、のように小さなことの積み重ねが大事であり、それによって、地域の事業者にも、地域住民の暮らしにも、外に出ている人たちにも、それぞれメリットがあり、結果的にふるさとに貢献できれば、みんながウィンウィンで本来の制度の役割も果たせると思うのです。
いろいろと小さなことを述べましたが、この後は、3月議会の内容などについて、担当から説明いたします。
以上をもちまして、記者会見冒頭の挨拶とさせていただきます。
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