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あしあと

    女性の健康について

    • [初版公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:18240

    女性の健康には、「女性ホルモン」が深く関係しており、年齢やライフイベント(結婚・出産・子育て等)によって「女性ホルモン」の分泌量は大きく変化します。厚生労働省では、女性の健康に関する知識の向上、女性の健康課題の改善などを目的として、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」として定めています。これを機に、女性ホルモンの役割や自身のこころとからだの変化を理解し、今後の健康づくりに役立てましょう。

    女性ホルモンについて

    女性ホルモンの役割

    女性ホルモンは、「エストロゲン」や「プロゲステロン」など、女性の体内でつくられるホルモンのことで、月経(生理)や妊娠・出産などに深く関係しています。また、ホルモンバランスを適正にすることで、心身を正常に保つことができたり、女性らしいからだつきや肌・髪の毛の美しさを保つなど、女性ホルモンは重要な役割を果たしています。これらのホルモンがどのような働きをしているのかを知ることも大切です。

    エストロゲンについて

    エストロゲンは卵巣から分泌されるホルモンで、乳房や子宮などの発育に関わり、女性らしいからだづくりを助けてくれるホルモンです。エストロゲンの分泌量は、生理周期ごとに分泌量の増減を繰り返し、20代でピークを迎えます。40歳を過ぎたあたりで、卵巣の機能低下とともに、分泌量が減少していきます。また、閉経前後である「更年期(45歳~55歳)」を迎えると、分泌量はさらに減少し、生理周期が不規則になる場合があります。

    【エストロゲンの主な働き】

    1. 子宮内膜を厚くし、妊娠の準備をする。
    2. 乳房の発育を促し、女性らしいからだをつくる。
    3. 骨の形成を促し、骨量を保持する。
    4. 自律神経を安定させる。 など

    プロゲステロンについて

    プロゲステロンは排卵直後から分泌量が増加します。基礎体温を上げて、受精卵が着床しやすいように子宮内の環境を整えてくれたり、乳腺を発達させたりなど、妊娠の準備をしてくれるホルモンになります。妊娠が成立しなければ、排卵の1週間後くらいからプロゲステロンは減少します。そこからさらに1週間くらい経つと子宮内膜が剥がれ落ちる「月経(生理)」が始まります。

    【プロゲステロンの主な働き】

    1. 妊娠の成立に向けて、子宮の働きを調整する。
    2. 乳腺の発達を促す。
    3. 体温を上げる。
    4. 食欲が増す。
    5. 眠くなる・イライラしやすくなる・気分が不安定になりやすくなる。 など

    女性ホルモンの量・バランスが崩れたらどうなる?

    女性ホルモンが多い場合

    【エストロゲン】

    子宮内膜が厚くなってしまうため、月経(生理)が重くなったり、脂肪が体につきやすくなったりします。また、過剰分泌が長期化することで、女性特有(子宮や乳房)の病気に繋がる可能性があります。

    【プロゲステロン】

    月経(生理)前に現れる情緒不安定、眠気、だるさ、肌荒れなどの心身のトラブルが起こりやすくなります。

    女性ホルモンが少ない場合

    【エストロゲン】

    生理不順や無月経などが生じ、妊娠や出産に関わる機能が低下します。また、不眠や情緒不安定など心身にも影響し、骨も弱くなってしまいます。

    【プロゲステロン】

    黄体機能不全という病気が疑われます。プロゲステロンが少なすぎると、子宮内を妊娠に適した環境にすることができないため、不妊や不育症の原因になります。

    女性に多い病気について

    女性は、年齢を重ねるごとに卵巣の機能が低下していくため、女性ホルモンの分泌量も減少していきます。分泌量が減少し、ホルモンバランスが崩れることで、心身にさまざまな影響を与えます。とても身近な病気・症状になりますので、きちんと理解をしましょう。

    更年期障害

    更年期・更年期障害とは

    女性が閉経する平均年齢は50歳と言われており、閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間を「更年期」と呼びます。更年期の症状としては、(1)ほてり(2)のぼせ(3)動悸(4)関節の痛み(5)イライラなどの情緒不安定(6)不眠などが現れます。これらの症状には個人差がありますが、症状が重く日常生活に影響が出てしまう状態を「更年期障害」といいます。これらの症状をきちんと理解し、対処することが大切です。

    改善・治療法について

    最初、はバランスのよい食事や運動習慣の定着、睡眠時間を確保するなど、生活習慣の改善を試みます。それでも改善せず日常生活に影響が生じる場合は病院へ受診し、主治医と相談のうえ服薬を検討します。漢方薬や気持ちを落ち着かせる薬、不足しているホルモンを補充する薬など、服薬をとおして症状を緩和させます。

    骨粗しょう症

    骨粗しょう症とは

    エストロゲンは骨粗しょう症と密接に関わっており、骨からカルシウムが溶け出さないように抑える働きがあります。そのため、エストロゲンが減少する閉経前後は注意が必要です。

    エストロゲンの減少だけでなく、不摂生な食事や運動不足などによって、骨量が少なくなることで骨がスカスカになり、骨折しやすくなった状態を骨粗しょう症と呼びます。

    改善・治療について

    まずは検診や検査を実施し、自身の骨密度を確認しましょう。現在の骨密度が十分にあれば、食事や運動を見直すことが大切です。市で実施している「骨粗しょう症検診」についてはこちらから(別ウインドウで開く)

    食事は、カルシウムが多く含まれる乳製品や大豆製品、魚類を取り入れましょう。また、カルシウムと一緒にビタミンDが多く含まれるキノコ類を積極的に取り入れることで、より骨粗しょう症を予防することができます。

    運動は、無理のない範囲で取り入れて継続することが大切です。運動習慣を取り入れ、骨を刺激することが大切になります。また、太陽の光(紫外線)を浴びることで、体内でビタミンDがつくられるため、骨粗しょう症予防に繋がります。骨粗しょう症に関する食事や運動の詳細についてはこちらから(別ウインドウで開く)

    その他

    女性らしさを保つために欠かせない女性ホルモンですが、このホルモンは女性特有の子宮がんや乳がんなどの病気にも関わります。ホルモンバランスが崩れてしまうことで発症するリスクが上がるため、まずは早期発見のための検診が重要となります。

    市で実施しているがん検診や職場での検診などをとおして、毎年自身の健康状態を確認し、早期発見・早期治療を心がけましょう。市で実施しているがん検診についてはこちらから(別ウインドウで開く)

    お問い合わせ

    あきる野市役所 健康福祉部 健康課
    電話: 健康づくり係 内線2661/2662