婦人科検診を受けましょう

子宮頸がんは子宮頸部（子宮の入り口）にできるがんです。進行するまで自覚症状はほとんどありません。子宮頸がんにかかる人の3人に1人が20代から30代の女性です。

子宮頸がんの原因の大部分は、性交渉で感染するヒトパピローマウイルス（HPV）です。ヒトパピローマウイルスは、ごくありふれたウイルスで、性交経験のある女性であれは一生に一度は感染すると言われています。多くは感染しても一過性で、免疫力によって自然に排除されますが、長期に渡りウイルスが居続けてしまうと、がんへ進行する危険があります。

子宮頸がんの初期段階では、あまり自覚症状が現れません。そのため、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。子宮頸がん検診では、がんになる前の「前がん病変」や、ごく初期のがんを高精度に発見できます。早期発見・早期治療をすれば、子宮を残し、妊娠や出産にも影響がない状態で生活することも可能です。子宮頸がん検診を定期的に受けましょう。

乳がんは、乳腺にできるがんです。乳がんになる人は年々増加傾向にあります。30歳代で増え始め、40歳代以上で乳がんにかかる人が急増しています。

□初潮年齢が早い、閉経が遅い

□初産年齢が高い、出産歴がない、授乳歴がない

□血縁者（特に母・姉妹・娘）に乳がんになった人がいる

□閉経後の肥満

□飲酒、喫煙、運動不足といった生活習慣　　など

上記に当てはまる人が必ず乳がんになるわけではありません。当てはまらない人でも乳がんになる可能性があります。

「乳がん＝しこり」と思われていますが、小さながんはしこりとして触れません。自覚症状がなくても40歳から2年に1回、定期的に乳がん検診を受診することが大切です。また、乳がんを早期発見するためには、日頃から乳房の状態を意識する生活習慣＝「ブレスト・アウェアネス」が大切です。

＜ブレスト・アウェアネス　4つのポイント＞

（1）普段から乳房をチェックして、自分の乳房の状態や月経周期による変化（※）を知っておきましょう。（※月経前に乳房の張りを感じ、月経後半には張り感が減少していきます）

（2）乳房の変化に気をつけましょう。

（3）気になる変化に気づいたときには、検診を待たずにすぐに医療機関を受診しましょう。

（4）自覚症状がなくても、40歳から2年に1回、定期的に検診を受診しましょう。

TOKYO＃女子けんこう部ブレスト・アウェアネスって？（別ウインドウで開く）（東京都保健医療局）

市では、婦人科検診として、子宮頸がん検診・乳がん検診を実施しています。詳しくは、「がん検診」のお知らせ（別ウインドウで開く）のページをご覧ください。

がんという病気、予防や検診について掲載されています。

・TOKYO女子けんこう部（別ウインドウで開く）（東京都保健医療局）

・東京都がんポータルサイト（別ウインドウで開く）（東京都保健医療局）