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平成23年度 施政方針

[2011年2月23日]

平成23年度施政方針

  臼井孝市長は、平成23年第1回市議会定例会初日の2月23日、平成23年度の施政方針を発表いたしました。この施政方針は、市政運営の基本方針と重点施策で構成されています。

 

 私は、平成19年10月に第2代のあきる野市長に就任し、「次世代へつなぐ着実な街づくり、人づくり」の実現のため、全力で市政運営に取り組み、活力に満ちた環境都市を目指すことをお約束いたしました。
この間、国の政権交代や長引く経済不況、少子高齢化の進展など、社会経済情勢は決して安定したものではありませんでした。
 市においても、税収の低迷する中ではありましたが、子育てや高齢者に対する支援、教育環境の整備を最優先に取り組んでまいりました。
 また、市民、議員の皆様のご理解と職員の協力の下、必要とされる行政サービスの提供に努めるため、身を切る思いで行政改革に取り組んだ結果、各種の財政指標においても一定の成果が現れてきたものと確信しております。
 残された任期におきましても、将来を担う人づくりと行政改革に取り組み、「人と緑の新創造都市」の実現に向けて、あきる野市ならではの市政運営を展開していく所存であります。

環境都市あきる野の実現に向けて

 あきる野の豊かな自然資源を保全・活用するために、市民と協働の取組指針を示した「郷土の恵みの森構想」に基づき、市内各地で尾根道や昔道の再生、景観整備などの活動が始まりました。
去る1月23日には、「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」の環境活動コンテストにおいて、地域と協働の森づくりをテーマとした「森林レンジャーあきる野の森づくり」がグランプリに輝きました。
 全国的に注目されるこの取組は、自然環境の保全や生物多様性社会の構築に加えて、地球温暖化防止に貢献するものでもあります。
 また、22世紀に、あきる野の美しく豊かな山河を引き継いでいくために、市内の子ども達を、次世代の森の守り人となる「森の子コレンジャー」として育てるとともに、森づくり活動に対する支援を広く募ってまいります。
 昭和6年にあきる野市内で初めて発見されたトウキョウサンショウウオは、手入れされた里山を棲家としており、人と自然との共生のシンボル的存在です。現在、市内各地で展開されている「郷土の恵みの森づくり」も人と森との共生を目指すものでありますので、トウキョウサンショウウオをあきる野の環境保護活動の象徴として、森や里山とともに守り育ててまいります。
 さらに、市内全域を対象とした温暖化防止に向けた方針を示す、「地球温暖化防止地域計画」を策定し、市民の皆様とともに温室効果ガスの排出抑制を進めてまいります。また、昨年から開始した太陽光利用などの省エネ機器導入に対する補助制度につきましても、雨水利用に対する補助制度を加え、充実を図ってまいります。

安心・安全なまちづくりへの取組

 防災・安心地域委員会の活動も3年目を迎え、防災意識の高まりとともに、活動も活発化しておりますので、円滑な自主防災活動を推進するため、新たに、地域の防災リーダーの育成に努めてまいります。  消防団においては、機能別消防団員制度の導入や詰所の建て替え等に取り組んでまいります。
 また、要援護者の避難支援プランにつきましては、全体計画に続き、個別計画の策定に着手し、高齢者や障がい者の皆様が迅速かつ適切に避難できるシステムを構築してまいります。
 さらに、急傾斜地の崩壊防止工事やゲリラ豪雨対策などを着実に進めるとともに、危機管理基本指針の下、自然災害や事故災害、インフルエンザなどの健康危機等に備えて、危機管理体制をより強固なものにしてまいります。
 一方、市内におきましても、ひったくりや振り込め詐欺が発生しておりますので、警察署との連携を緊密にし、子どもの見守りなどと併せ、犯罪の起こりにくい安全なまちを目指してまいります。
 交通不便地域の解消と公共施設等への交通手段の確保につきましては、「るのバス」の運行を継続しながら、地域住民との連携による、新たな地域内交通のあり方を検討してまいります。

産業の振興

 未だはっきりとした景気回復の兆しが見えない状況でありますので、消費の拡大、商工業活性化のきっかけづくりとして、プレミアム商品券の発行や提案型の商品開発、住宅改修に対する支援を行ってまいります。
 また、雇用情勢も依然として厳しい中、国の緊急雇用制度を十分に活用することにより、失職者や高齢者の雇用促進に努めてまいります。
観光の振興につきましては、あきる野百景や様々な観光資源を結ぶ、みんなで歩けるルートづくりに取り組むとともに、日の出町、檜原村と連携して、秋川渓谷を広くPRしながら、広域的な観光事業を展開してまいります。
 また、着地型観光の基点となる武蔵五日市駅前において、市民解説員の方々の協力をいただきながら、ボランティア・ガイド制度を試験的に開始してまいります。
 「大昔の五日市は湖でした。美しい森に囲まれた湖の岸辺を象が歩いていました。」というシーンから始まる、映画「五日市物語」は、多くの市民ボランティアや俳優の皆様のご協力をいただきながら、2年の歳月をかけて取り組み、いよいよ、この夏のあきる野映画祭を皮切りに、近郊や都心部の映画館で上映する運びとなりました。
 同時進行で制作に取り組んだ民話集とともに、あきる野の魅力として全国に発信してまいりますので、市民の皆様にも「東京のふるさと」としての素晴らしさを再発見していただきたいと思います。
 また、この地域は、貴重な化石の宝庫でもあります。2月14日には、かつて網代で発見されたステゴドン象の化石が、八王子市からあきる野市に寄託されました。
 このような貴重な地質・地形を広く市内外に発信していくため、あきる野版のジオパークについて調査・検討するとともに、五日市地域交流センターを地域活性化の拠点と位置づけ、五日市物語の展示・上映や化石類の展示などができるよう、具体的に検討を進めたいと考えております。
 あきる野の農業は、ファーマーズセンターを中心に新鮮で安心・安全な農作物を提供してきましたが、さらに地産地消を推進するために「あきる野市地産地消推進市民懇談会」で検討・協議を重ねていただきました。その提案では、遊休農地の活用、交流イベントの定期的開催、食育や食文化の伝承を行い、農業を魅力ある職業にすることなどを示していただきましたので、遊休農地の再生や安定した出荷促進などを支援してまいります。
 さらに、野生鳥獣による農作物への被害が深刻化する中、箱罠の免許取得や有害鳥獣捕獲への支援を強化してまいります。
 また、林業の振興と森林の保全を図るため、林道の整備や森林再生事業に引き続き取り組んでまいります。

保健福祉の充実

 超高齢社会を迎え、市においても一人暮らし高齢者が十年間で倍増する中、地域での支えあいを重要な課題として捉え、この度、新たに新聞・郵便配達やごみ収集事業者と見守りの協定を結びました。
 さらに、乳酸菌飲料の配達などを通じた定期的な見守りを、事業者や防災・安心地域委員会と協力しながら推進してまいります。
 介護保険事業につきましては、地域密着型の介護サービスが展開できるように、認知症デイサービスや小規模特別養護老人ホームなどの新設を支援してまいります。
 また、超高齢社会に対応できる市営住宅の建て替えにつきましては、平成25年度の完成を目指して、実施設計と用地取得に取り組んでまいります。
 一方、子育てに対するニーズが年々高まる中、これまで保育園の待機児童解消に向けて、精力的に取り組んでまいりましたが、引き続き、民間保育所の施設整備に対する支援を重点的に行うとともに、東秋留保育園の民設民営化などにより、一層の待機児童解消と保育環境の整備促進に努めてまいります。
 また、五日市保健センター内に「子育てひろば」を設置し、子育てに関する相談などの子育て家庭への支援を図るとともに、若葉児童館の耐震工事に併せ、学童クラブの定員を増やし、待機児童の解消に努めてまいります。
 予防接種事業につきましては、新たに子宮頸がんワクチン、ヒブワクチン等のワクチン接種を加えるとともに、妊婦健診の項目にヒト白血病ウィルスの抗体検査を加えるなど、市民の皆様が安心して社会生活が送れるよう、保健の充実を図ってまいります。

都市基盤の充実

 武蔵引田駅周辺地区においては、秋川高校跡地周辺の産業系市街地整備との連携を図りながら、土地区画整理事業を進め、職住近接の住・商・工・農のバランスの取れた産業系複合型市街地の形成に向けて取組を進めてまいります。
 また、「10年後の東京」への実行プログラム2011では、多摩シリコンバレーの形成において、圏央道を軸としたエリアは、高度基盤技術集積ゾーンに位置づけられ、産業集積を活用した新規プロジェクトの創出を図ることとされておりますので、東京都の協力をいただきながら、新たな産業の誘致に積極的に取り組んでまいります。
 道路につきましては、都市の骨格を成す主要な幹線道路である秋3・5・2号線が、いよいよ事業認可区間の整備完了を迎えます。
 また、都市計画道路の秋3・3・9号線や都道165号線の延伸等につきましては、東京都により着実な整備を推進していただくとともに、生活に密着した道路や橋りょうの整備につきましても、東京都の支援をいただきながら継続してまいります。
 一方、地域に密着した公園や道路につきましては、アダプト制度を導入し、地域の皆様が自ら美化等に取り組みやすい仕組みを整えてまいりますので、積極的な参加を期待しているところであります。

教育・文化・スポーツの振興

 これまで、最優先に取り組んでまいりました小中学校の校舎と体育館の耐震化につきましては、今年度で全て完了し、災害時の地域の避難所としても機能する安心・安全な教育施設となります。
 また、学校の冷房化につきましては、計画的に進めている特別教室へのエアコン設置に取り組むとともに、普通教室の冷房化については、補助制度の動向などと合わせて検討してまいります。
 一方、児童数の減少が課題となっていた小規模学校のうち、小宮小学校につきましては、平成24年4月に五日市小学校へ統合することとなりました。地域のシンボルとして大切な小宮小学校が閉校になることは、地域の皆様にとって苦渋の決断であったと思います。
 今後は、地域の方々と検討会議を設け、児童の安全対策や通学手段のあり方、また、施設の活用方法などについて具体的に議論し、万全の策を講じてまいります。
 「人が育ち 人が輝く あきる野の教育」を教育目標にしたあきる野市教育基本計画では、基本方針の一つに家庭、学校、地域の連携・協力の強化を掲げております。 これをさらに推進するため、地域との協働による登下校時の見守りやいじめ不登校防止、美化活動などを行う学校支援地域本部事業を推進してまいります。
 平成25年度の東京多摩国体におきましては、あきる野市では、少年女子のソフトボール、自転車のロードレースに加えて、馬術競技が開催される予定となりました。今後、東京都やあきる野市体育協会などと緊密な体制を築きながら、本大会に向けての準備と啓発活動を行ってまいります。
 また、国体の開催を契機に、市民のスポーツに対する関心を高め、子どもの体力や運動能力の向上に資するため、秋川流域の3市町村連携による小中学生駅伝大会を開催するとともに、NHKの巡回ラジオ体操を招致してまいります。
 さらに、農村歌舞伎などの郷土の重要な芸能を発信、存続することを目的に、全国地芝居サミットの開催に向けて準備を進めてまいります。

行政改革の更なる推進

 少数精鋭主義の理念の下、大きな痛みを伴うものではありましたが、これまで大幅な職員数の削減に取り組み、人件費の抑制に努めてまいりました。
 今後も、経費の節減、収入の増加に向けて、各施設の電力契約の見直しや自動販売機設置に当たっての入札制度導入、市税等のコンビニ収納などに取り組んでまいります。
 また、各種の計画策定に当たりましては、パブリックコメントを実施するほか、広報あきる野やホームページ等を活用しながら、市民の皆様との情報共有になお一層努めてまいります。

 

 長引く経済不況の中ではありますが、後期基本計画の下、堅実かつ健全な市政運営に取り組み、「東京のふるさと」として、また、「環境都市」として、あきる野市を安全・安心で住みよいまち、全国に誇れるまちにしてまいりますので、市民並びに議員各位のなお一層のご協力を重ねてお願いし、平成23年度の施政方針といたします。

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