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平成21年度施政方針

[2010年2月23日]

平成21年度施政方針

 平成21年度の施政方針を発表しました。この施政方針は、市政運営の基本方針と重点施策で構成されています。

 


 私は、あきる野市の優れた地域特性や豊かな将来性に思いをめぐらすとき、今このときに改革に着手しなければならないとの強い使命感を覚え、平成20年度を「行財政改革元年」と位置付けて、これを推進するため、行政力、地域力及び地域経済力の三つの力の強化を図り、市民と協働のまちづくりの精神を基本として、様々な行動を起こしてまいりました。
 それは、地域活性化プロジェクトによる市民本位のまちづくり、ふるさと農援隊及び防災・安心地域委員会の活動、小・中学校の耐震化整備の前倒し実施、武蔵引田駅周辺地区土地区画整理事業、旧秋川高校周辺地区土地利用の検討への着手など、あきる野市の限りない発展の基盤となる施策であります。
 懸案でありました、土地開発公社の財政健全化については、東京都と精力的かつ継続的な協議・調整をしてまいりました。その結果、保有土地を郷土の自然緑地に位置付けることにより、簿価総額が飛躍的に縮減され、今後の健全化計画は、大きく前進する運びとなりました。
 このように積極的な施策の展開が図られている中で、今般の世界経済の急速な冷え込みにより、わが国の経済も景気後退の局面となりました。あきる野市にとっても、その影響のほどが計り知れないところとなり、さらなる行財政運営の引き締めが必要となります。
 この経済不況の中、特に、中小企業の経営に及ぼす影響に憂慮をしております。市では、平成20年度補正予算において、緊急的に利子補給金を追加しましたが、今後も経済動向に注視しながら、商工会と連携を図り、速やかな課題対応をしてまいります。
 さらに、緊急経済対策では、定額給付金の支給に向けて、全庁体制で準備を進めております。地域経済を元気にする給付金の活用に対する商工会の取組に、特別な支援を行ってまいります。
 私は、このような厳しい現実を直視し、この試練に耐え忍ぶ覚悟であります。市民とともに痛みを分かち合う場面も多くなると思いますが、市民生活の向上を目指し、誰もが誇りを持ち、愛着の持てる、ふるさとあきる野の発展のために、邁進(まいしん)する所存であります。

 それでは、「平成21年度の市政の基本的な方向性」をお示しいたします。


  私は、市民と連帯し、この難局を乗り越える先には、必ず、輝かしい明日が見えるものと確信をしており、合併時の理想である「人と緑の新創造都市」の実現に取り組んでまいります。
 そのために、今まで取り組んできた重点事業に加えて、環境の時代に対応する、「環境都市あきる野」の位置付けを明確にする新たな事業に取り組んでまいります。 
 それは、一つに豊かな自然を構成する森の特性を再発見し、活用する「郷土の恵みの森構想」の策定であります。もう一つが、長い歴史の中で、優れた文化が花開いた五日市を題材にした「東京のふるさと五日市物語」の創作であります。
あきる野市は、すばらしい自然と進取(しんしゅ)の精神に培(つちか)われた伝統・文化が息づくまちであります。私は、このあきる野の自然、風土をいつまでも守り続けたいと思います。
 そして、基本構想の施策大綱を踏まえ、わがまちの認識を深め、市民の皆様からの衆知を集めて、平成21年度の施策を「郷土」と「郷土愛」をテーマとして、6つのステージに展開してまいります。

地域の安心は 郷土の底力

 まちの発展に何よりも大切なことは、市民が郷土に誇りを持ち、自らがまちを創り上げていくという意思であり、市政に参加していただくことであります。 
 昨年末には、町内会・自治会をはじめ、各種団体のご理解とご協力をいただき、各地区において、「防災・安心地域委員会」が立ち上がりました。本年も、市民の皆様とともに、災害に強いまちづくりと地域力の強化に努めてまいります。現在、各委員会では、防災対策を中心に、精力的な活動が展開されております。市職員で構成する「地域コミュニティ応援隊」と密接に連携し、地域住民の手による創造的な事業提案がなされるよう、最大限の支援をしてまいります。
 地域ぐるみで安全・安心を守る体制強化を推進する上で、警察署、消防署をはじめ、消防団、交通安全協会、防犯協会などとの連携は不可欠であります。さらに、地域の安全・安心の向上のためには、道路や排水路などの生活環境基盤の整備が必要であります。
 このため、地域要望が強い災害対策や生活環境の関連整備を、緊急に行ってまいります。
地域活性化プロジェクトの提言により、新たな市民との協働の姿が実現しました。市の商業・文化の拠点である秋川駅北口地区の活性化のため、商工会、秋川駅北口会などの経済団体が中心となって「秋川駅北口地区産業活性化戦略委員会」が組織されました。
 明日に向けて発展する地域経済をイメージしたイルミネーションが秋留野広場へと広がり、冬の澄みきった空気の中で、木々に飾られた美しい光があきる野市発展のシンボルとして輝き、市民に勇気と希望を与えてくれました。さらに、五日市地区、養沢地区への広がりが、すぐそこまで来ていると思います。これから展開される市民中心の活性化戦略委員会の取組に大いに期待をしております。

未来を拓(ひら)く 郷土愛

 次代を担う子どもたちの郷土への愛着や自然を敬愛する心を育(はぐく)む上で、あきる野の自然や文化に触れ、誇りを抱きながら学ぶことは、とても大切なことであります。このことは、「人が育ち、人が輝くあきる野の教育」にも役立つものであります。
 また、教育の基本は家庭にあります。地域の方々との連携の下(もと)、すべての大人が子どもの手本となるべく、「おとなが手本のあきる野市」を目指してまいります。
 子どもたちが安全で安心して過ごせるよう、地域の方々との協力により見守りや声かけを行うなど、地域で子どもを守る環境づくりをさらに進めてまいります。
 児童・生徒の安全・安心対策や学力の向上、教員の資質向上に向けた取組を推進するとともに、「いじめ・不登校0(ゼロ)への挑戦」や「いつでも どこでも だれでも」相談できる体制の充実を図ってまいります。
 小・中学校の校舎及び体育館の耐震化については、耐震診断を順次進めておりますが、この結果に基づき、平成23年度までに耐震化を完了いたします。耐震化に加えて、学校施設の設備などの老朽化対策についても、安全性、緊急性を考慮し、順次整備を進めてまいります。
 生徒数の増加に対応するため、秋多中学校のプレハブ教室の設置や特別な支援を必要とする児童・生徒の教育を行うための特別支援学級を、新たに一の谷小学校と西中学校に設置いたします。
 市民の体育施設である五日市ファインプラザについては、今議会で議決をいただき、指定管理者に移行いたします。民間の活力を活(い)かした多彩な運営に期待をしております。

誰もが健(すこ)やか 郷土の慈愛

 子育て、健康、高齢者、障がい者の各分野において、制度改革をはじめ、様々な変化が生じている中、地域全体で支え合い、助け合いのできる地域福祉の実現に向けて取り組まなければなりません。
 そのために、まず、安心して産み、育てられる環境の整備を進めてまいります。妊婦健康診査について、現行の5回から14回まで大幅に拡大するとともに、一定の制限の下に、中学3年生までの医療費負担の無料化を実施いたします。
 私立保育園の増改築などに対して継続して支援を行い、老朽化が進む東秋留保育園については、建替えにあわせ、民設・民営化に取り組んでまいります。
 学童クラブの待機児童解消については、喫緊(きっきん)の課題であります。草花児童センターの改修を早急に行い、学童クラブ定員の増加を図り、待機児童の解消に努めてまいります。
 「めざせ健康あきる野21計画」に基づく高齢者の健康づくり施策として、ふるさと農援隊事業に取り組んでまいりました。利用者から農園の拡大の声が上がるほど、順調に進んでおります。今後は、農園を増やし、さらに、山林へ活動の場を広げるための準備を進めてまいります。
 また、高齢者の健康づくりのため、新たに、民間施設の利用を推進し、自分にあった健康増進メニューを選択できるように、民間施設事業者と協力しながら、体制づくりを進めてまいります。
 介護が必要な高齢者とその家族の生活を支える介護保険制度は、制度開始から10年目を迎え、第4期事業計画が始まります。サービス利用量が増え続ける中、私は、保険料の段階をきめ細やかな10段階とするとともに、所得の低い方の負担を軽減し、基準額も据え置きとしました。
 障がい者支援については、障害者自立支援法の運用が浸透してきており、障害福祉サービス及び地域生活支援事業の提供体制を確保するとともに、あきる野市地域自立支援協議会を中心として、障がい者団体や関係機関のネットワークの充実を図り、障がい者にやさしいまちづくりを進めてまいります。

大地の恵みが 郷土をつくる

 私たちが暮らす秋川流域は、昔から人が住むのに最適な立地条件を備えていると言われています。豊かな自然と観光資源の宝庫でもあり、人々は、自然環境と共生しながら、自然愛や郷土愛を育ててきたと思います。
 この恵みを将来にわたって引き継いでいくためには、森林緑地や河川環境を計画的に保全していく仕組みづくりに加えて、地球温暖化防止など幅広い視野の下、取り組んでいかなければなりません。
 市域の約60パーセントを占める森林は、私たちの共通の財産であります。私は、各地域の森林を調査した上で、環境の森、経済の森、郷土教育の森、健康の森、歴史文化の森などの特色ある森づくりを進め、市民をはじめ、広く都民の皆さんにも活用していただけるよう、あきる野だからできる環境都市の実現を目指し、幅広い市民との連携・協力により、「郷土の恵みの森構想」を策定いたします。
 また、かつて、五日市の先進的な風土と伝統は、数多(あまた)の優れた人材を輩出し、外部の知識人を惹(ひ)きつけました。そして、五日市文化圏を形成し、東京の発展に大きな役割を果たしてきたのであります。多くの人が憧(あこが)れて観光に訪れるまちとなることを願うとともに、偉大なる先人たちの偉業に思いをめぐらし、このふるさとに誇りを持てるよう、「東京のふるさと五日市物語」を創り上げてまいります。
 地域活性化プロジェクトによる秋川駅北口地区、五日市地区及び養沢地区の活性化施策については、それぞれの地域資源を最大限に活用し、活性化戦略委員会を中心に進めてまいります。特に、歴史と文化の五日市地区と、日本の原風景である里山の文化的景観が美しい養沢地区については、東京都の観光アドバイザーの提案を活かしてまいります。観光は、運輸、宿泊、飲食業など多くの産業に経済波及効果をもたらし、多様な就業の機会も提供します。観光の発展は、地域固有の伝統、文化、歴史などの魅力をより一層輝かせるものでもあります。私は、あきる野の地域特性を活かし、商・工・農・林などの産業と連携させながら、「観光産業」を戦略的産業と位置付け、展開してまいります。
 あきる野農業には、広大な農地と優れた技術を有する人材など、将来の限りない発展性を秘めた豊富な資源があります。郷土愛による農業の振興を図り、あきる野市ならではの地産地消農業をより拡大させ、新鮮な食材を身近で購入できるシステムづくりに取り組んでまいります。さらに、農業の生産性を高め、農業経営の安定化を目指すため、遊休農地の活用施策や畜産分野における生産物の流通支援、農業従事者の確保など総合的な農業施策について、農業委員会や関係機関などと協議・検討しながら取り組んでまいります。

明日の安定に向けた 郷土づく

 圏央道の整備が進むに伴い、多摩地域も大きく変化していくことが予想されます。

 東京都では、圏央道沿いに、多摩シリコンバレー構想を掲げていますが、私は、この動きに対応し、あきる野の緑と自然を守りつつ、地域特性を活かして、調和のとれたまちづくりを進めていくことが大切と考えております。

 地域産業の振興を促進するための方策として、中小企業の発展や魅力ある商店街、観光地の創出などに取り組むとともに、多摩シリコンバレー構想を踏まえながら、旧秋川高校を中心とした周辺地域における土地利用に関する検討結果を基に、東京都に対して、産業誘致の推進や都道の整備促進などの要請をしてまいります。

 武蔵引田駅周辺地区土地区画整理事業については、まちづくり協議会との協議を進めつつ、東京都と区画整理事業の実施に伴う、具体的な協議を行ってまいります。

 市内の幹線道路の多くは都道であることから、東京都と十分な連携をとりながら、整備促進に取り組んでおり、現在も、東京都の受託事業として、五日市街道の一部区間において、歩行者の安全対策のため、歩道整備事業を行っております。今後とも、市内の道路交通網を早期に構築するため、新たな路線の整備について、東京都と連携をしながら、積極的に進めてまいります。

郷土のために 市民・議会・行政の連携

 平成21年度の行財政運営は、市民・議会・行政の三者がスクラムを組み、郷土をつくり、郷土愛を育(はぐく)むスタートのときであります。
 現在、行政改革推進市民会議において、行財政改革の進行管理と提言について、活発な議論が交わされております。この議論の内容については、広く市民の皆様に公開しておりますので、多くの方から様々な意見や提言が寄せられるものと思います。私は、市民の思いを市政に反映させる機会が増えるものと期待をしております。
 議会におきましては、地方分権の時代にあって、行政監視機能や政策立案機能といった役割を求める機運が高まってきている中で、議会自ら、定数の削減を断行していただきました。役割がより大きくなりますが、より活発な議論をお願いするところであります。
 景気の先行きが不安視され、わが国の方向性も不透明な局面にある状況をみると、あきる野市だけでこの難局に立ち向かうことは困難であります。
 市政を預かるものとして、国や東京都から支援をいただけるよう要請を行うとともに、市長会を通じての協議・検討や政策提言、西多摩地域広域行政圏協議会としての取組、秋川流域の自治体との連携の強化も図ってまいります。


 「天に時有(あ)り 地に利有(あ)り」の至言(しげん)があります。
 今、このときを絶好の機会としてとらえ、人の和(わ)をもって、ふるさとあきる野の創生に全力で取り組む所存であります。

 市民並びに議員各位のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げまして、平成21年度の施政方針とさせていただきます。

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