ページの先頭です

あきる野市基本構想(ヒューマン・グリーンあきる野)

[2009年8月25日]

あきる野市基本構想(ヒューマン・グリーンあきる野)

  市では、21世紀初頭の市の施策の方向を示す、あきる野市基本構想「ヒューマン・グリーンあきる野」を、市議会の議決を得て定め、本年4月からスタートさせます。また、基本構想の実現に向けて、施策の展開の方向性をより具体的に示す前期基本計画(今後10年間の計画)も同時にスタートさせます。これらは、平成10年度から検討を始め、市民の皆さんや総合計画審議会からのご意見をいただきながら、策定したものです。

  この基本構想と基本計画に、実施計画を加えたものは、「総合計画」と呼ばれています。このたびスタートする計画は、平成7年に合併した新市あきる野市として初めての総合計画となります。

  今回は、基本構想の全文についてお知らせします。下の図は、基本構想の全体像を示したものです。

基本構想の全体像

◆基本構想及び総合計画とは

  総合計画は、基本構想と基本計画及び実施計画により構成されます。

基本構想:市民と行政が共に本市の将来を築いていくにあたっての基本理念と、目指していく将来都市像、またそれを実現するための基本的な方針を示すものです。

【期間】 

平成13年度(2001年度)からスタートし、20年後の平成32年度(2020年度)を目標年次とします。

基本計画:基本構想に掲げた本市の将来都市像の実現にむけて、施策展開の方向性についての基本的な計画を示すものです。

【期間】 

時代の変化に柔軟に対応していくため、基本構想の期間を前期と後期の2期に分けて計画します。前期基本計画は10年後の平成22年度(2010年度)を目標年次とします。

実施計画:基本計画に掲げた施策展開の方向性に沿って、具体的な施策、事業の内容を短期の行政計画としてとりまとめるものです。なお、短期的に見直しを行っていくものであるため、本計画書には含んでいません。

【期間】

計画期間を3年間とし、施策、事業の進捗に合わせて毎年見直しを行っていきます。 あきる野市基本構想 (平成12年9月8日議決)

第1章 目的   

第1節 目的

  「あきる野市総合計画 基本構想」は、新市あきる野市としての長期的な展望に立つ初めての総合計画として、21世紀初頭のあきる野市を築いていくための基本理念と将来都市像を定めるとともに、その将来都市像を実現するための施策の大綱を明らかにすることにより、総合的なまちづくりの方針を示すものです。

  あきる野市誕生に向けて平成6年(1994年)に策定された「ヒューマン・グリーン21」では、人と緑の新創 造都市の形成を将来像として掲げました。この新市の誕生に寄せた市民と議会と行政との思いをさらに発展させ、これからも理想的な地域形成をめざし、かつ様々な変化へ柔軟に対応した取組みを進めていく必要があります。

  今後、本格的な少子・高齢社会となり、今まで以上に子どもからお年寄りまで健やかで安心して暮らせるまちづくりが重要になってきます。また、あきる野市の最大の特色である清らかな水と 豊富な緑などの自然環境を保全し、また有効な利活用を行っていくことは、非常に重要な課題となっています。一方で、経済の成熟化や地方分権化などの大きな枠組みの変化の中で、都市としての力強さ・活力をさらに高め、職住近接型の都市として発展することが、人々の豊かな暮らしのために必要となっています。

  このようなことから、21世紀初頭における本市の総合的なまちづくりの方針を示す基本構想を定めます。

第2節 目標年次

  平成13年度(2001年度)からスタートし、20年後の平成32年度(2020年度)を目標年次とします。

第2章 基本理念

   あきる野市総合計画では、新しく誕生し歩み始めたあきる野市が、さらに充実した成長を遂げていくため、以下に掲げる3つの基本理念のもとに、市民と議会と行政が一体となったまちづくりを進めていきます。

3つの基本理念

   これらの3つの基本理念は、あきる野市のまちづくりにおいて、三位一体のものとして常に尊重されるべきものです。

■豊かさと活力のある都市の創造

 今後さらに地域の活力を高めていくためには、地域産業がさらに発展し、安心して地域で働くことができる環境の形成が必要になります。また、独自の個性・魅力を備えた自立性の高い都市づくりが求められる時代においては、新しい社会基盤の利活用等により、新たな産業や人口の集積を進め、都市としての活力を高めていくことが必要になります。  このような必要性を踏まえ、豊かな自然を活かしながら、地域産業の振興や新たな産業の導入などを進めるとともに、さらにゆとりある居住環境の整備等を進め、職住の近接した豊かさと活力のある都市を創造します。 

■安心して暮らせる魅力ある社会の創造

  市民の暮らしを取り巻く様々な社会環境は大きな変化の時代を迎え、少子・高齢化や、価値観・ライフスタイルの多様化などが進展すると共に、社会の仕組みも、地方分権に伴い地域のことは地域で行う分権型社会へと移行しています。 このような時代の中で、子どもからお年寄りまで安全、安心で快適な暮らしができるようなまちづくりを進め、また市民一人ひとりがまちづくりに責任を持って参加し、分権型社会にふさわしい安心して暮らせる魅力ある社会を創造します。

■豊かな自然と人との共生による文化の創造

  あきる野市は、秋川の清流に象徴される都内に残された数少ない緑豊かな自然を有する地域であり、その自然の恵みを活かしながら、他に誇ることができる優れた歴史文化のある都市として発展してきています。一方、市域の広範にわたる自然を保全していくためには、これまで以上の努力が必要な時代になっています。

  このようなあきる野市の特性を活かし、市民一人ひとりが自然と共に生き、都市と自然との良好な関係を維持・発展させていくことにより、人間性豊かな文化を創造します。

第3章 目標とする将来都市像 人と緑の新創造都市

  まちづくりの基本理念を「豊かさと活力のある都市の創造」「豊かな自然と人との共生による文化の創造」「安心して暮らせる魅力ある社会の創造」とするあきる野市は、その基本理念に基づき、人と緑が共生し、今まで以上にすばらしいあきる野の文化、社会、都市を創造していきたいという願いを込め、少子・高齢の時代、環境の時代において、やさしく力強く、活力と創造性あふれる「人と緑の新創造都市」を将来都市像として定めます。

第4章 重点的かつ総合的な3つの取組み

   「人と緑の新創造都市」をめざすあきる野市において、特に重点的かつ総合的な取組みとして、以下の3つを掲げます。

●自立性の高い都市形成に向けての取組み

  これからの首都圏は、地域の特性を生かした自立性の高い都市が相互に連携・機能補完し、これまで以上に質の高い市民活動や産業活動を実現していくことが望まれています。あきる野市においては、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の完成によりインターチェンジが開かれ、広域的な高速交通利便性が飛躍的に拡大することとなり、新たな活動を育み、また独自の個性・魅力を備えた自立性の高い都市を形成するためには、その積極的な利活用が必要となります。また、都市の活力を高め、環境共生型、長寿社会対応型の地域づくりを支える基礎としていくことが求められます。

  これらのことを勘案し、「自立性の高い都市形成に向けての取組み」を重点的かつ総合的に進めていきます。

●環境を重視した取組み

  あきる野市は、市域の6割以上が森林に包まれ、平坦部にも農地や市街地の中の緑が広がっています。また、秋川、平井川、多摩川などの市民生活を支えてきた河川も流れています。これらの緑環境・水環境の保全と適正な利活用は、地域にとって非常に重要な課題となっています。また、これからの時代は、ごみ問題等にも対処し、地球にやさしい環境共生型社会の形成が求められています。

  環境を重視した取組みは、環境保全、産業振興、都市整備、環境教育、市民活動支援など市政の全施策分野と関連し、また秋川流域圏、あるいはより広い枠組みでの広域的・総合的な取組みが必要となります。さらに、市民、議会、事業者、行政が一体となった取組みが必要です。  これらのことを勘案し、「環境を重視した取組み」を重点的かつ総合的に進めていきます。

●豊かな長寿社会形成に向けての取組み

  少子・高齢化は、あきる野市においても進展しており、お年寄りが健康で生きがいを持って暮らすことができ、また子育てがしやすい地域社会を形成していく必要があります。また、活力ある地域として発展し、お年寄りや子どもを地域全体で支えていくためには、若い世代があきる野市に定住できるようなまちづくりが求められています。

 少子・高齢化に対応した取組みは、保健福祉、医療、教育文化、産業振興、都市整備、地域コミュニティなど市政の全施策分野と関連し、あきる野市民一人ひとりがお互いに助け合い、いきいきと暮らすことができる地域社会を形成していく取組みが必要です。  これらのことを勘案し、「豊かな長寿社会形成に向けての取組み」を重点的かつ総合的に進めていきます。

第5章 施策の大綱

  基本理念に基づき、将来都市像「人と緑の新創造都市」を実現するための施策の大綱を、次の6つの基本方針と、それぞれの基本方針に基づく目標により定めます。 

1 自然と都市機能の調和した暮らしやすい都市をめざして

   豊かな自然に抱かれた都市あきる野は、圏央道の整備が進められることと合わせて、人々の活動の場として素晴らしい可能性を持っています。その可能性を引き出し、住機能、産業機能、自然環境のバランスのとれた都市づくりを進めることが必要となっています。

  都市計画マスタープランや住宅マスタープランに基づき、既存市街地の整備や新市街地の形成による都市機能の強化と、適正な土地利用の誘導を進め、良好な都市景観づくりや、バリアフリーに配慮した安全で暮らしやすい都市基盤の充実を図り、快適でゆとりある自然と都市機能の調和した暮らしやすい都市をめざします。 

(1)快適でゆとりある都市づくりの推進

  あきる野市は良好な住宅地と農地がバランスよく位置し、新たな市街地整備も進んできています。一方で、特に台地部を中心に都市機能のさらなる充実や計画的な土地利用が求められており、秋留台地域総合整備計画の推進とともに都市基盤整備への取組みが必要となってきています。

  今後、都市計画マスタープランに基づき、既存市街地・集落の根幹的な整備や新たな市街地の整備を進め、地域開発への的確な指導・助言を行うなど、バランスのとれた計画的な都市づくりを進めていきます。また、住宅マスタープランを策定し、良好な住環境づくりを進めるとともに、市営住宅の整備に取組みます。

(2)緑豊かで良好な都市景観の形成

  あきる野市の市街地は、農地や緑地、周辺の山々の豊かな緑の中に溶け込み、あきる野らしさのある都市景観を形成しています。特に豊富な自然公園や、河川沿いの崖線緑地は、人々にやすらぎを与える貴重な財産であると言えます。今後は緑の基本計画に基づいた体系的な公園整備や緑地の保全施策に取組み、バランスのとれた市街地整備を進めていきます。

  また、既に制定されている都市環境条例などにより、あきる野らしさのある良好な都市景観づくりを進めていきます。 

(3)安全で利便性の高い都市基盤の充実

  市民の日常生活において、道路、下水道等のライフライン、鉄道などの都市基盤は欠かすことのできないものであり、快適に暮らすためには、その安全性や利便性の確保が求められます。

  道路については、市内間及び市内と市外を結ぶ幹線道路の整備を進めるほか、歩行者や自転車が安全に通行できるような整備を進めていきます。また、圏央道の整備にあわせ、計画的な整備を進めることにより、双方の役割分担と連携を図り、体系的な道路網の整備を図ります。下水道については、これまでも特に重要な都市基盤として整備を進めてきており、今後も引き続き整備を進めていきます。

  また、総合的な交通体系の整備を進めていきます。市内と市外を結ぶJR五日市線は、市民の暮らしや産業活動に非常に重要な役割を果たしており、複線化等、輸送力の強化に向けた取組みを進めていきます。加えて、多摩都市モノレールのあきる野市への延伸を推進します。さらに、市内の各地域間の交流の推進や公共施設等への利便性向上を図ります。

2 市民の暮らしをリードする産業都市をめざして

   産業は、まちに豊かさと活力を与え、市民の暮らしを直接的・間接的に支えており、その振興は市にとって非常に重要な役割を果たします。あきる野市には、工業、商業、観光業、農業、林業といった多様な産業活動が展開されていますが、経済の低成長化、国際的な競争の激化、就労意識の変化などの社会経済情勢の変化に対応するため、時代に即応しつつ、長期的観点に立った振興策が求められています。

  市内の多様な産業活動を支援するとともに、圏央道の整備効果を十分に引き出し、職住近接型の自立都市をめざした産業の導入などを図り、あきる野らしい特色のある地域振興を実現できる、市民の暮らしをリードする産業都市をめざします。

(1)地域特性を活かした産業誘致の促進

  圏央道の整備等により、工業、物流・流通などの産業から見たあきる野市の可能性は、ますます高まっていきます。また、職住近接型の自立都市の確立に向け、ハイテク産業の立地が進むなかで、地域特性を活かした、新たな産業を誘致・育成していくことが必要となってきます。

  圏央道インターチェンジ付近などの基盤整備を進めるとともに、産業誘致のための活動を積極的に展開します。一方、市内の中小製造業の育成を推進します。

(2)活力ある商業の振興

 あきる野市では、秋川駅北口に新たな商業核が形成され、また幹線道路沿いにロードサイドショップが数多く進出するなど、あきる野市全体の商業の集客力は大きく向上してきています。今後も、自立都市の確立に向け、都市基盤整備の進展に合わせて商業の集積を目指すとともに、市民の快適な消費活動を支援していきます。

  一方、既存商店街や個店においては、駐車場不足や消費者の嗜好へ対応しきれていない等の課題が生じており、その解決に向け、消費者が快適に既存商店街等で買い物できるような環境づくり、地域の特性を活かした商店街づくりへの支援を進めていき、新たな商業核と既存商店街が共存共栄するまちづくりをめざします。

(3)あるきたくなる街あきる野をめざした観光業の振興

  あきる野市は山間部や河川沿いを中心に豊かな観光資源を有しており、市外からも多くの人々が訪れています。圏央道の開通等により、その発展可能性はさらに高まっていくことが期待されており、市としても観光基本計画「あるきたくなる街あきる野プラン」を策定しており、その推進に努めていきます。

  特に、観光振興に向けての体制づくりや、観光PRの充実を推進します。また、新たな観光拠点を整備し、集客の促進を図ります。さらに、多くの観光客が自動車で訪れる秋川沿いにおいて、駐車場不足の解消に向けた取組みを進めていきます。

(4)消費指向に合わせた都市型農業の推進

  あきる野市においては、山間部及び台地部でそれぞれ特色ある農業が展開されており、山間部においては有害鳥獣の適正な駆除や森林の保全管理を図るとともに、体験型農業の創設や付加価値の高い特産物開発の促進等を図り、他産業と連携した魅力ある農業の育成に取組みます。

  台地部においては、これまで以上に消費指向に合った農産物の研究開発の推進及び販売の拡充・多様化を図るとともに、消費者が参加し、農業のすばらしさを体感するとともに生産物を享受できる新しいスタイルの農業の確立をめざします。

また、企業的経営感覚を持った農業の担い手の育成を支援していきます。さらに、進展する都市化の中で良好な生産基盤を確保するための取組みを進めていきます。

(5)自然と調和した林業の育成

   あきる野市の市域の60%は森林が占めており、林業は古くから地域の基幹的な産業であるとともに、秋川水系の水源をかん養し、市民のみならず多くの都民に憩いとやすらぎの場を提供してきました。しかし、木材需要の減少や国際競争の激化等により、厳しい経営環境となっており、また経営者の高齢化や担い手不足が生じています。

  これらの課題に対応するため、生産基盤の整備を進めていくほか、自然と調和した林業に取組み、林業の公共性の高さを広く訴え、資金面や人力面で様々な支援を受けることができるような取組みを進めていきます。

3 暮らしよい豊かな地域社会と清らかな水と緑のある生活環境都市をめざして

   あきる野市にとって最大の財産は、豊かな地域コミュニティと自然環境であり、人々の暮らしの基本を支えています。今後、地域で互いに助け合う安全で成熟した社会づくりや、環境に配慮した資源循環型社会への転換が求められる時代になり、その重要性はますます高まるものと思われます。

  これまで以上に市民が安心して暮らすことができるような身近な安全対策の充実を図り、また連帯と交流に支えられた地域社会づくりを支援するとともに、ごみ問題、自然環境の保全などの環境施策の充実を図ることにより、暮らしよい豊かな地域社会と清らかな水と緑のある生活環境都市をめざします。

(1)安全な暮らしを守る地域づくりの推進

  市民の安全な暮らしを守るには、消防・防災、防犯、交通安全などの施設・設備及び仕組みの充実が必要であり、地域防災計画に基づく各種災害への備えや、事件・事故を未然に防ぐ取組みを進めていきます。これらの充実には、市民意識の向上も必要不可欠であり、市民間の協力体制づくり等も進めていきます。

  また、様々な環境問題への対応が求められており、安全で快適な市民生活を守るため、市として的確な取組みを進めていきます。

(2)連帯・交流に支えられた豊かな地域社会の形成

  これからの長寿社会において住みよい地域づくりを進めるためには、暮らしに密接な関わりを持つコミュニティ活動が、市民主体で活発に行われていくことが必要です。個々のプライバシーを守りながら、連帯・交流に支えられた地域づくりに取組むコミュニティ活動への支援を進めていきます。

  また、市民活動が公的な役割を果たすことの社会的重要性は、様々な分野で今後ますます増加してくるものと思われます。市政との役割分担を図りながら、市民活動の支援を進めていきます。

(3)清潔で快適な資源循環型社会システムの構築

  環境問題への地球規模での対応が進められていくなか、あきる野市においても持続的発展が可能な、地球にやさしい資源循環型の社会づくりが急務となっています。特に市の施策においては、ごみの減量やリサイクルの促進に向けての取組みが求められることとなり、ごみ収集に係る適正な仕組みづくりに取組んでいきます。これには、市民や事業者の協力が不可欠であり、資源循環型社会 に向け、地域一体となった取組みを進めていきます。

  また、ごみの不法投棄の防止や身近な環境整備の推進を図り、清潔で快適な暮らしを守ります。

(4)水と緑に恵まれた生活環境づくりの推進

  あきる野市は住宅地付近にも豊かな水と緑を有しており、市民の快適でやすらぎのある生活を支えています。自然環境と調和したまちづくりを進めるにあたっては、こういった身近な水と緑を保全していくことも重要な要素の一つとなっています。

  そのため、市民生活の面から身近な緑化の推進に取組み、日常生活の中で豊かな緑を大切にする環境づくりを進めます。また、清らかな水などを保全し、環境に配慮したまちづくりに取組んでいきます。

4 笑顔あふれる安心して暮らせる保健福祉都市をめざして

   地域社会は、子どもからお年寄り、障害を持つ人々や経済的に弱い立場の人々など様々な市民によって構成されています。誰もが健やかで安らぎのある生活を営むことによってはじめて、魅力ある地域社会を創造することができるといえます。

  地域保健福祉計画に基づき、高齢者・障害者・児童それぞれの福祉を充実させ、保健・医療の充実を図るとともに、福祉及び保健・医療を総合的に結びつける仕組みづくりを行うことにより、すべての市民が笑顔あふれる安心して暮らせる保健福祉都市をめざします。

(1)高齢者が安心して生活できる福祉の充実

  一人暮らし高齢者や高齢者のみ世帯の増加に伴い、高齢者に対する介護不安が高まっています。市民の老後の生活に対する不安を軽減し、高齢者が地域に安心して住み続けられる環境づくりを行います。また、特に介護保険制度の導入に伴い、介護サービス基盤の着実な整備を推進していきます。

(2)障害者が一般社会で安心して生活できる福祉の充実

  市民誰もが同等に生活できるノーマライゼーションの実現した社会づくりをめざし、障害をもつ人の立場に立った施策を総合的に推進していく必要があります。そのため、障害の状況に応じ、的確な保健福祉サービスの提供等が行われる仕組みづくりを進めるとともに、市民や事業者等に対する普及・啓発活動に取組んでいきます。

(3)市民が生涯を通じて健康で安心して暮らせる保健・医療の充実

  市民一人ひとりがいきいきと暮らすためには、生涯を通じて健康を保つことが大切であり、自らの健康管理で健康的な生活習慣を身につけ、健康の増進と疾病の予防を図ることが必要です。そのため、関係機関等との連携をとりながら、乳幼児期から高齢期に至るまでのライフステージに応じて適切な保健サービスを提供し、健康についての正しい知識の普及や意識の高揚を図っていきます。

  また、高齢化の進展や疾病構造の変化により医療ニーズが複雑化・多様化する中で、市民が住み慣れた地域で、症状に応じた適切な医療を受けられるよう、健康の保持増進から病気の予防、診断、治療、リハビリテーションまでの包括的、総合的な保健・医療体制の充実を図ります。

(4)子どもを安心して産み育てられる環境の整備

  子どもや子育てを取り巻く状況が変化を続けていくなか、豊かで活力ある都市づくりをめざすあきる野市においては、子どもを安心して産み育てることができる地域づくりが求められています。

  そのため、健康診査の充実など、子どもが健やかに育つ環境づくりに引き続き取組んでいくとともに、多様化する保育ニーズへの対応や身近な子育て相談体制の充実など、安心して子育てができる住みよいまちづくりの推進に取組んでいきます。

5 生涯健やかな体と心を培う人権尊重を基調とした教育文化都市をめざして

   市民一人ひとりが、互いの人権を尊重し、文化的な生活を行い、地域全体が発展していくためには、学校教育、社会教育の充実が不可欠です。また、地域の個性豊かな文化を保全していくと共に、あきる野らしい新しい文化を創造し、地域社会の発展を図ることが求められています。一方で、青少年の関連する、様々な社会問題が顕在化しており、その対応が必要となっています。また、高等教育や専門教育を身近に受けることができるような環境整備が求められています。

  これからのあきる野市を担う子どもたちが、心身共に健康で、人間性豊かな市民として成長できるような学校づくり、地域づくりを推進するとともに、誰もが生涯を通じて生きがいを持って心豊かに暮らすことができる生涯学習社会づくりを推進し、生涯健やかな体と心を培う人権尊重を基調とした教育文化都市をめざします。

(1)人権尊重教育の推進

 現在、男女平等の精神の進展や様々な障害を持った方の社会参加の実現が進んでいますが、さらにあらゆる場面において個人の価値を尊び、本当のことや正しいことを愛する心を育てるため、学校教育、社会教育活動全体を通して、人権尊重教育を進めていきます。

(2)生涯学習社会の振興

  長寿社会の到来や、人々の価値観、ライフスタイルの変化等により、ゆとりと豊かさのある生活が重視されてきており、市民が多様な学習や活動を行い、生きがいを持った暮らしができるよう、行政が支援していくことが求められています。そのため、市民が生涯を通じていつでも自由に学習機会を選択して学ぶことができる生涯学習社会の振興をめざし、生涯学習推進計画の策定や拠点整備、民間事業者との協力などを図り、体系的な生涯学習の推進に取組んでいきます。

  さらに、市内で高等教育や専門教育を受けることができる機会の提供に取組んでいきます。また、国際化社会に対応した人づくり、仕組みづくりに取組み、豊かな国際感覚を育みます。

(3)青少年の健全育成の推進

 青少年の関わる様々な社会問題が顕在化しているなか、青少年が様々な体験を通して人と人との関わりを深めながら、互いを認め合い、高め合う中で心身の健康の増進を図ることが必要となっています。あきる野市では青少年健全育成地区委員会 やPTAが活発な活動を展開していますが、これまで以上に、学校・家庭・地域社会の連携のもとに青少年の健全育成を図っていきます。

  また、児童の健全な遊び場の整備や、青少年の不安や悩みに応える機会づくりや人材育成に取組んでいきます。

(4)個性を生かす学校教育の充実

  今後、社会の変化の激しさは増していくことが予想され、児童・生徒一人ひとりが主体性を持って、個性を輝かせながら暮らしていくことを支える必要があります。あきる野市では、豊かな自然を利用した体験活動、コンピュータを活用した授業など特色ある教育を進めており、児童・生徒が生涯を通じて社会の変化に対応していけるよう、自ら学ぶ意欲を養い、個性を生かす教育の充実を図っていきます。そのため、総合的な学習の充実や教員研修の充実、学校施設の計画的な整備の推進などに取組んでいきます。

  また、幼児教育に対する支援を継続的に行っていきます。

(5)社会教育推進体制の整備

  市民が、生涯にわたって多様な学習機会を選択して学ぶことができるよう、学習の機会や場を提供するなど、社会教育の充実を図っていきます。あきる野市では、市民団体が活発に文化・スポーツ・レクリエーションなどの活動を展開していますが、その活動へ専門的な助言を行える人材の育成や、活動拠点である公民館、体育館等の施設の均衡ある整備が必要となってきています。

  また、図書館機能の充実、あるいは郷土の歴史や自然を学ぶことができる場の充実などにより、心豊かで文化的な地域社会づくりを進めるための体制を整備していきます。

(6)文化・スポーツ・レクリエーションの振興

  市民が、生涯を通じて文化・スポーツ・レクリエーション活動に親しむことができるよう、活動の機会や場を提供するなどの支援を行っていきます。あきる野市内には文化の創造・交流の場や、健康づくり・生きがいづくりのためのスポーツ・レクリエーション施設があり、活発な活動が行われています。それらの施設を安全で快適に利用できるような維持管理の充実や、活動促進のための各種教室・大会等の開催などによるソフト面の充実、あるいは指導者の育成や体制整備を進め、市民活動を支えていきます。

  また、市内には数多くの貴重な文化財が点在しており、それらの研究、保管、展示する活動に取組んでいきます。

6 柔軟で健全な行財政運営をめざして

   あきる野市の将来都市像「人と緑の新創造都市」の実現に向けては、限られた財源で多くの施策を遂行していかなければなりません。施策の展開にあたっては、厳しい財政状況の下で、地方分権の推進や情報化の進展など行政環境の変化にも対応しながら、多様化・高度化する市民の要望に対応していくことが求められます。

  市民の要望に柔軟に対応できるよう、財政運営の健全化、行政体制の効率化、組織・人事体制の活性化などによる行財政改革を進めるとともに、市民参加のまちづくりや広域的な視点に立ったまちづくりを推進することにより、柔軟で健全な行財政運営をめざします。

(1)財政運営の健全化

  あきる野市の財政は、市税収入が低迷する一方で、経常的な経費が増大しており、財政の硬直化が進んでいます。こうした硬直した財政状況のもとでは、新しい市民の要望に対応することが難しくなります。そのため、積極的な財源の確保に努めるとともに、創意工夫による経常的な経費の削減や適正な受益者負担の導入などによって歳出の抑制に努め、市民の要望に柔軟に対応できる健全な財政運営を推進していきます。

(2)行政体制の効率化

  あきる野市は、多様化する住民の要望に的確かつ柔軟に対応できる効率的な行政体制の確立を推進してきており、今後も一層の取組みを進めていきます。

  そのため、事務の効率化や市民の利便性を高めるとともに、少子・高齢化など時代の要請の変化に対応するため、民間活力の活用を図りながら、公共施設の整備・有効活用などを進めます。また、増大する事務事業に対し整理合理化を図るとともに、発達する情報技術を活用して地域社会と行政の情報化を推進していきます。

(3)組織・人事体制の活性化

  多様化する市民の要望に的確に対応できるよう、組織体制や人事体制を活性化させることが必要です。そのため、組織・人事体制を計画的に見直し、細分化している組織を簡素化するとともに、定員の適正化に努めます。  また、市政の担い手である職員一人ひとりが分権時代の担い手にふさわしい広い視野と高い政策形成能力を持つことができるよう、人材の育成に取組んでいきます。

(4)市民参加の推進

 近年、市民参加の気運が高まり、市民と密接に関わる基礎的自治体として市民の要望を把握し反映させることがあきる野市には求められています。また、特定非営利活動促進法(NPO法)の制定に伴い、民間のボランティア活動が活発になる中で、ボランティア活動を市政に活用する仕組みを作ることが重要になっています。こうしたことから、情報公開の推進や広報広聴の充実を図るとともに、行政と市民の役割分担を明確にしながら、行政の責任と市民の協力の下で市民参加のまちづくりを推進していきます。

(5)広域行政の推進

  地方分権の推進により、国、東京都と市町村との関係は、これまで運用上、「上下・主従の関係」と言われたこともありましたが「対等・協力の 関係」へと変化します。それに伴い、市町村は、基礎的な地方公共団体として自主性、自立性の強化が求められるとともに、市町村間の広域的な連携に、一層取り組んでいくことが求められます。  こうした分権時代の中で、多様化する市民の要望の中には、市域を超える自然環境の保全やごみ処理、都市基盤の整備など、広域的な取組みが必要となってまいります。こうした広域的な課題についても柔軟に対応できるよう、あきる野市のまちづくりにおいては、国や東京都との連携に加え、各課題に関連する自治体や関係機関といっそうの協力・連携を図ります。

第6章 将来人口

将来人口 11万人 [平成32年(2020年)]   

目標年次の将来人口を、11万人とします。  

あきる野市の将来人口フレーム 平成22年 (2010年) 平成32年 (2020年)  

◆ 総人口(世代別構成比) 9万人 11万人  

◇ 15歳未満 16% 16%  

◇ 15~64歳 63% 60%  

◇ 65歳以上 21% 24%  

◆ 世帯 3万2千世帯 4万世帯  

◆ 昼間人口 8万1千人 11万人  

◆ 昼夜間人口比(昼間人口/総人口) 90 100

第7章 土地利用 

 将来都市像「人と緑の新創造都市」の実現のために、以下の方針に基づき都市計画マスタープランを策定して、適正な土地利用の誘導を図り、都市の整備を推進していきます。

●地域の特性に応じた土地利用の誘導

  あきる野市は、豊かな自然に抱かれている中、圏央道の整備が進められ人々の活動の場として素晴らしい可能性を持っています。このあきる野市の恵まれた特性を活かし、住機能、産業機能、自然環境のバランスのとれた都市づくりを進めるため、地域の特性に応じた適切な土地利用の誘導を推進します。

●計画的な都市基盤整備及び拠点づくり

  地域の特性に応じた適切な土地利用に基づき、自然環境との調和を図りながら都市の骨格となるような基盤整備及び多様な拠点づくりを推進し、都市機能、産業機能の計画的な配置を図り、市街地と自然のバランスのとれたまちづくりを推進します。

<土地利用計画図>

ご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

お問い合わせ

あきる野市役所企画政策部企画政策課

電話: 内線2211、2212 ファックス: 042-558-1113

お問い合わせフォーム


ページの先頭へ戻る

あきる野市役所〒197-0814 東京都あきる野市二宮350番地 
電話: 042-558-1111(代表)  法人番号:1000020132284
Copyright (C) Akiruno City. All Rights Reserved.

森っこサンちゃん(左は妹、右は兄)