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平成22年度 施政方針

[2010年2月23日]

平成22年度施政方針

  平成22年度の施政方針を発表いたしました。この施政方針は、市政運営の基本方針と重点施策で構成されています。

  私は、就任以来、市民と協働のまちづくりを基本として、「環境都市あきる野」の実現に向け、行政力、地域力及び地域経済力の強化に、懸命に取り組んでまいりました。特に、7つの防災・安心地域委員会、3つの活性化戦略委員会、郷土の恵みの森構想などの取組は、協働の精神が最も発揮されたものと考えております。

  あきる野市は、豊かな自然に抱かれた中に、私たちが親しんでいる地域資源のほか、地域の方にも気づかれていない沢や滝、景観などの自然とともに、先人が築いてこられた地域独自の伝統・文化など、すばらしい地域資源が数多くあります。これらの地域資源を活かしながら、郷土愛や自然愛を育み、様々な場所で自主的な活動が行われ、誰もがあきる野市に住みたい、ずっと住み続けたいと思える郷土(まち)づくりに、これからも全力で取り組んでまいります。

  さて、国においては政権が交代する中、国内経済は、長引く不況と企業収益の悪化などにより、依然として厳しい状況にあります。
本市においても、市税収入が大幅に落ち込む一方で、社会保障関係経費が高い水準で推移するなど、厳しい行財政運営が続いておりますが、まちづくりを前進させるため、国の経済対策を活用して生活環境関連事業を中心に、補正予算を計上するとともに、新年度予算では、国や東京都の財源を最大限に活用し、各分野の優先順位を勘案するなどして、バランスの取れた予算編成ができたものと考えております。

  私は、「環境都市あきる野」を目指す様々な施策を展開する中で、本年を行財政改革の第2章と位置付けて、さらに市民と協働のまちづくりを市政に浸透させながら、今日の厳しい時代の舵取りを、勇気を持って進める所存であります。

  それでは、基本構想の施策大綱を踏まえ、市民と協働のまちづくりを軸として、環境、安全・安心、産業、健康福祉、都市機能、教育などの各分野について、重点施策を申し上げたいと思います。

環境都市の実現に向けて

  市の森林資源の有効活用や森林を再生・活性化することは、地球温暖化防止の観点からも重要な課題であります。
  郷土の恵みの森構想については、地域との協働作業により、策定の運びとなりました。
  この構想を具現化する組織として、新たに「環境の森推進室」を設置いたします。事業推進については、市民や企業などからの寄付にも対応できる郷土の恵みの森づくり事業基金を創設し、計画的に森づくりを進めてまいります。今年は、まず、地域と市が協働して、昔道や尾根道、景観の整備に着手するとともに、専門知識を持つ森林レンジャーや職員のボランティア組織であるサポートレンジャーの制度を創設してまいります。
  あきる野の自然景観の象徴であります養沢地区は、活性化委員会により、広葉樹への転換や四季折々の花木の植栽などの地域づくりが行われており、今後も地域と協働しながら支援をしてまいります。
  地球温暖化防止策の具体的な試みとして、住宅における太陽光発電などの助成制度を創設するとともに、循環型社会に向けて、落ち葉の堆肥化モデル事業や放置自転車のリサイクル化にも取り組んでまいります。

安全・安心への取組

  各地区の防災・安心地域委員会の活動については、交付金制度を新たに導入し、各委員会からの事業計画や活動提案に応えてまいります。
  昨年、合併以来、初めて実施した地域懇談会については、市民の意向を市政に反映できる有効な方法でありますので、防災・安心地域委員会を生かし、町内会・自治会連合会と調整を図りながら、継続して実施いたします。
  防災の活動拠点となります消防団の詰所については、第5分団第1部の詰所の建設に着手するとともに、消防車両のほか、消防機器の充実を図ってまいります。また、地域による見守り・防犯活動にも支援を行ってまいります。

将来の安定財源のための産業政策

  活力溢れるまちづくりには、財政基盤の安定と雇用の拡大を図る必要があります。旧秋川高校跡地の土地利用計画及び武蔵引田駅周辺土地区画整理事業を東京都と協議しながら前進させ、時代にあった産業系の企業誘致に全力で取り組みます。企業誘致に当たっては、庁内の戦略チームが既に活動しておりますので、関係機関と連携した取組を行ってまいります。
  商業の活性化では、秋川駅北口地区及び五日市地区の活性化戦略委員会を中心に、地域の特性を活かした事業展開をしてまいります。特に、秋川駅北口地区では、秋留野広場を賑わいのある広場とするための研究を行い、五日市地区では、五日市憲法草案など、地域資源を活用した魅力ある商店街づくりに取り組みます。
  武蔵五日市駅前の市有地の活用については、秋川流域を視野に、観光拠点づくりの調査研究を進めてまいります。

地産地消と地域資源を活かした産業の取組

  あきる野農業は、ファーマーズセンターを拠点に、地産地消型の農業を推進してまいりましたが、農業従事者の高齢化や担い手不足などから、数多くの遊休農地が存在しています。この遊休農地の活用に向けて、現地調査から耕作・貸付までの一連の取組を行い、さらなる地産地消型農業の拡大を推進してまいります。
  観光施策については、あきる野市の優れた地域資源の活用を図り、地域経済力を高めるため、新たに戦略的な観光推進計画を策定してまいります。また、広域的な連携による新たな観光の創出を図るため、秋川流域3市町村の広域観光まちづくり事業を拡充してまいります。
  五日市の優れた歴史文化を発信する東京のふるさと五日市物語については、市制15周年記念事業として、映画制作を行うとともに、民話などを地域の方々と協働しながら編さん事業を行ってまいります。

地域福祉と子育て支援の推進

  保健・福祉に関する総合的な指針であります地域保健福祉計画を新たに策定いたします。この計画に基づき、子育て、高齢、介護、障がい、健康づくりなどの分野の施策に取り組んでまいります。
  子育て支援については、モデル的に秋留台学童クラブの開設時間を午後7時まで延長するなど、先駆的に取り組んでまいります。
  東秋留保育園及び西秋留保育園の民設民営化については、平成23年度からスタートできるよう保護者とも連携しながら、万全の体制で取り組みます。
昨年から施設整備に取り組んでいる2つの民間保育園は、平成22年度中に工事が完了し、定員が60人増えますので、待機児童解消につながるものと期待をしております。
  高齢社会が進行する中、適正な介護サービスが提供される制度運営を行うとともに、介護予防教室や地域イキイキ元気づくり事業を推進し、元気な高齢者を増やしてまいります。また、民生・児童委員やふれあい福祉委員など、地域のボランティアの皆さんと連携し、1人暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯の見守りを行い、安心して暮らせる地域づくりを進めてまいります。
  さらに、市営住宅の建替計画の中に、高齢者にも配慮した内容を盛り込むなど、今後の高齢社会に対応した独自の取組を実施してまいります。高齢者の健康増進としてスタートしたふるさと農援隊事業については、活動が活発となり、農園だけでなく、菅生若宮子ども体験の森のイベントにもスタッフとして参画し、活動範囲を山林へと広げるなど、あきる野だからできる高齢者施策が推進されております。
  障がい者支援については、秋川健康会館内に「障がい者就労・生活支援センター」を設置し、障がい者の就労面や生活面の支援の充実を図ってまいります。

都市基盤と交通機能の充実

   関越道及び中央道と圏央道との連結により、多摩西部地域の利便性は飛躍的に向上しました。東京都が策定した10年後の東京でも、広域的な道路ネットワークの強化と都市基盤の整備が示されております。これらの動きに対応するため、都市計画マスタープランを見直します。
  JR五日市線のバリアフリー化については、事業者であるJRと協議を重ねてまいりましたが、主に障がい者の利便性の向上を図るため、武蔵引田駅にはスロープを、東秋留駅にはエレベータをそれぞれ設置いたします。
  主要幹線道路秋3・5・2号線については、事業認可区間の完了に向けて取り組むとともに、武蔵増戸駅南口や市道深沢線の道路整備についても、計画的に事業を進めてまいります。
  都道165号線と秋3・5・2号線を結ぶ延伸区間については、東京都において路線測量などが行われており、円滑に事業が進むよう、積極的に支援をしてまいります。

子どもたちの夢を育む教育

  人権尊重と社会貢献の精神を基調とし、すべての市民が豊かな自然や伝統・文化に誇りを持ち、生涯を通じて学ぶことのできる生涯学習社会の実現を図ってまいります。その中で、家庭、学校、地域社会がそれぞれの役割と責任を自覚し、緊密な連携のもとに、子どもたちが心身ともに健康で、豊かな人間性、創造性及び未来をひらく学力を兼ね備えた市民として成長し、あきる野市の発展に貢献することを期待するものであります。
  教育目標を「人が育ち 人が輝く あきる野の教育」と定め、「おとなが手本のあきる野市」を推進するため、特別支援教育の推進、いじめ不登校ゼロへの挑戦、学力向上対策強化、環境教育の推進、小中一貫校への取組、小規模学校対策の推進などに取り組んでまいります。
  小・中学校の校舎及び体育館の耐震化については、耐震診断の結果により、校舎と体育館を併せて、14校15棟の補強工事を行い、平成23年度までにすべての校舎及び体育館の耐震化を完了させる予定であります。
  特別支援教育については、新たに増戸中学校に特別支援教室を開設し、個々の教育ニーズに応じた指導が受けられるよう対応してまいります。

健康づくりとスポーツ・文化の推進

  市民の健康づくりについては、めざせ健康あきる野21計画に基づき、健診事業や食育教育を進めるとともに、町内会・自治会など、様々なグループで進める健康づくり活動を支援してまいります。特に、ウォーキングによる健康づくりは、市民の間に浸透してまいりました。郷土の恵みの森構想では、健康の森も位置付けられており、昔道や尾根道などの整備にあわせ、森林浴やウォーキングなど健康増進施策に活用してまいります。
  平成25年には東京国体の開催が予定されております。あきる野市は、自転車競技と少年女子ソフトボール競技の開催地として内定しており、先般、準備委員会を設立いたしました。今後、実行委員会へと移行し、新たな組織体制により、準備を進めてまいります。
  誇れる文化として、多くの郷土芸能の中に、秋川歌舞伎や菅生歌舞伎の地芝居が地域の方々により伝承されております。貴重な地域の宝を全国に発信するため、全国地芝居サミットの開催に向けて調査を進めてまいります。

不断の努力で進める行財政改革

  あきる野市の最重要課題は、財政の健全化にあります。実現には、「入りを計りて出(いず)るを制する」以外にありません。

  一昨年12月に設置され、市への想いを徹底的に議論した、行政改革推進市民会議の提言が提出されました。この提言をもとに、平成24年度を目標年度として、第2次行政改革推進プランを策定いたします。目標数値も掲げておりますので、この実現に向けて、一路邁進し、財政の安定化を図ってまいります。

  市政運営には、職員一人ひとりの能力と集団としての組織の力が必要であります。そのために、柔軟で機動力のある組織体制を目指すとともに、職員の育成、資質の向上を図ってまいります。

  市民と行政の協働には、情報の共有が必要であります。情報の公開を徹底し、市民と行政が互いに果たす役割を確認しあい、ともに、まちづくりを担うことが協働の本来の姿と強く思うのであります。

  今年の恵方(えほう)は西微南(せいびなん)。
  庁舎から西方の山並みは、その方角に城山から馬頭刈山が望めます。清流下る渓谷から山頂へわき立つ白雲は、「環境都市あきる野」の将来に向けての発展を予感させるものであります。

  今、苦しくとも、市民とともに、議会と行政が互いに連携して、「山の上の雲」を目指し、歩みを進めることが、あきる野市の未来につながるものと確信をいたします。

  市民並びに議員各位のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げまして、平成22年度の施政方針とさせていただきます。

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